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αcg=重心の上下加速度/重力の加速度
・eは、排水量、チャイン幅、吃水、船体重心の上下加速度、船体の重心位置、重心より後部と前部のそれぞれの重心と船体重心との距離、によってきまる長さである。サギングとホギングについて異なる値が与えられるようになっており、それぞれ、衝撃水圧が船体前後部に作用して船体が両端支持梁のように支持された状態のhollow landing、および、衝撃水圧が船体中央部に作用して船体前後部がオーバーハングした状態のcrest landingとして与えられている。
・許容応力は、通常型高速艇のスラミングに対しては、耐力の175/240(約0.73)である。
(4)金子等:
M=LWL2×B×HS/30(tonf-m)
LWL=水線長さ(m)
HS=有義波高(m)
・近海、沿海、および、限定沿海・平水における風浪階級をそれぞれ5、4および3とし、これらに対応する有義波高の代表値をそれぞれ3.0、2.Oおよび1.0mとして与えている。従って、曲げモーメントの値もこの比となっている。
・許容応力は、暫定基準と同じく耐力の1/2とする。
3. 船底衝撃水圧および板厚
計算式は省略するが、各計算式における特徴として次のようなことがいえる。
(1)軽構造船暫定基準
・船底衝撃水圧の算式におけるパラメータは、船の長さ、チャインの最大幅、満載排水量、最強速力、船の最大幅の断面における平均船底勾配、航行区域である。
長さ方向には、船体前部で一定で、その後方は、船尾端で半分になるような台形分布である。
・板厚の計算式におけるパラメータは、耐力、ヤング率、縦肋骨の心距であり、た

 

 

 

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